Touma Hoshino

😼一貫性の原理の恐ろしさと心地よさ

💡 これは 2025-12-21 に配信されたNotion道ニュースレターのアーカイブです。 生産性向上のための実用的なTIPSと、僕の実体験やお気に入りの書籍から 仕事や生活に役立つヒントを無料のニュースレターとしてお届けしています。 ぜひ、ご購読ください。

Notion愛好家の皆さんこんにちは!

とうまろです。

始める前に、1つお知らせがあります。今週から、法人向けのNotion導入に役立つ記事をNoteで連載することにしました。個人利用での活用事例などはたくさん記事がありますが、法人の管理者に向けた記事はあまりないように思えます。これからNotion導入を視野に入れている方はぜひチェックして見てください。

先週良かったことは、来年1月から起業するための法人化の手続きがスムーズに行ったことです。もともと確定申告のツールとしてfreeeを使っていて体験が良かったので法人化の手続きもfreeeさんの方で進めることにしました。

無料相談の心地よさに隠れた「一貫性の原理」

来年1月の法人化に向けて、freeeの無料相談を利用しています。もともと個人事業の確定申告でfreeeを使っていて体験が良かったので、法人設立もお願いすることにしました。

このサービス、専任のコーディネーターがついて、すべての段取りを無料で組んでくれます。最初の相談で「今どんな状況ですか?」「気になることありますか?」「質問はないですか?」と専門家に聞ける場があって、そこから入るわけなんですが、その後は「今回はこれを決めましょう」「次回までにこれを用意してください」と、やるべきことを小分けにして進めていく。印鑑、クレジットカード、印鑑証明書——必要なものを一つずつ揃えていくうちに、約2ヶ月で法人設立という流れになります。

実際にはルールや手続きが複雑で面倒なことも多いはずなんですが、それをすべて代行してくれるので、こちらはただ決めて、用意するだけ。「物事がうまく進んでいる」という感覚がめちゃくちゃ心地いいんですよね。会社名をどうするか、住所は、資本金は、事業内容は——回を重ねるごとに具体的になって、「本当にやるんだ」という実感が湧いてくるという感じです。まだ実際には何も起きていないのに、なんかうまくいってるなという感覚になるんですよね。

「一貫性の原理」に気づいた瞬間

ここで気づいたのが、ロバート・B・チャルディーニ著『影響力の武器』にある「一貫性の原理」です。

僕たちは、自分が始めたことを正当化したい生き物なんですよね。無料相談から入り、情報を入力し、決定を重ねていくうちに、「やっぱりやめます」とは言いづらくなる。むしろ「本気で起業しよう」という気持ちが本物になっていく。自分がやっていることは正しいんだ、と思いたいわけです。

最初は「まだ検討段階です」みたいな感じなんですけど、実際に会社名どうしましょう、住所どうしましょう、資本金どうしましょう、と話を決めていくと、どんどん具体的になって実感が湧いてくる。回を重ねれば重ねるほど、「やっぱりやめます」とは言いづらくなるわけです。

そして最後には「定款を作る準備がすべて整いました。あとは専門家に依頼するだけです。ただ、専門家に依頼するには、まずfreeeの会計サービスに年間プランで契約してください」となる。法人設立するんですから当然ですよね、ということで「はい、契約します」となる。断る理由が一つもない状態に持っていかれているわけです。

これは悪いことではない、でも注意は必要

これは悪いことではありません。一貫性の原理は、毎回毎回いちいち立ち止まって判断しなくても適切な行動を取らせてくれる、便利な心理なんです。以前の決定や行動を実行する前に、いちいち立ち止まってその利点を考えていたら、何も実行することができなくなってしまいますから。

ただ、この心理を悪用する人もいるというわけです。高額な情報商材やコンサルサービスも、同じ流れで「気持ちよく」契約させる仕組みになっていることがある。小さなステップを踏ませ、どんどんその気にさせ、最後には断る理由がない状態に持っていく。車や家の購入も、大体こういう段取りになっていますよね。

もちろんfreeeは悪徳業者ではないし、僕自身も最初から起業する気だったので何も問題はありませんでした。freeeのサービスも好きだし、進んでやったことです。でも、この心地よさに身を任せる怖さは知っておくべきだなと思ったんですよね。まさに自分が今その状態になっているんだ、ということをこれで実感しました。

おすすめのリソース

「影響力の武器」はナヴァル・ラヴィカントも推薦していた本で、特に営業をされている方におすすめの本です。営業スキルは全職種持っていて損はないスキルですし、ビジネスマンなら全員読んだ方がいいんじゃないかなというくらいお勧めできる名著です。いわゆるセールスコピーや「⚪︎⚪︎効果」といった小手先のテクニックではなく、社会経済学、行動経済学を通じて営業やマーケティングといったビジネスに応用できる実務書になっています。

今年もあと10日となりました。Notion AIをフル稼働させ、カスタムエージェントを使いこなしていきたいので、今週から日々の気づきや学びの日記をNotionで取っていくことにしました。これを1週間ためて、ニュースレターのタネや大きなコンテンツ制作のための種まきをしたいと思っています。この習慣がどう僕の活動に影響していくのか、また共有させてくださいね。もし、日記やジャーナリングをすでに何年も続けていて、その効果を実感している方はぜひ教えてください。

素晴らしい1週間をお過ごしください!

とうまろ xx